2018年06月08日

【河和田幼稚園】北風と太陽

在園のK君のお母さんから、こんなエピソードをお寄せいただきました。

園庭でブランコに乗っているわが息子Kちゃん。
首から紐の長い水筒をぶら下げており、ブランコを漕ぐたびに水筒が地面にこすられます。

私はイライラしながら「Kちゃん、水筒を取ってからブランコをしてくれる?
水筒、汚れちゃうし、傷がついちゃうよ。危ないし、水筒をママに渡して」と
何回も強く言いました。でも、Kちゃんは無視して水筒をぶら下げたままブランコに乗っています。

すると、隣でブランコをしていた年長のMちゃんがニコニコしながら私にこう言いました。
いいじゃない、やらしてあげれば。水筒をかけて、ブランコしたいんだよ、きっと。
こういうのが好きなんだよ、やらしてあげればいいじゃない
」と。

私は、ハッとしました。私は「水筒が汚れると面倒だから」と、
自分の都合で注意していたことを恥ずかしく思いました。
Mちゃんの言うとおりです。何とも言えない気持ち、この女の子の言うとおりだ。
何だか忘れかけていた熱いものがこみ上げてきました。

私は「そうか、そうだね、ありがとう」とMちゃんに言って息子の様子を見ていました。
暫くするとKちゃんはブランコから降り、
水筒をすぐに放り投げて砂場で遊びはじめたのでした。
水筒をぶら下げてブランコをすることに満足したのでしょうね。

私は、イソップ物語の「北風と太陽」を思い出しました。
私が北風、Mちゃんは太陽です。
無理矢理、力ずくで奪い取ろうとする北風、黙って見守るあたたかい太陽。

子どもがしたいこと、けれど親はしてほしくないこと、たくさんあります。
でも、子どもの目線に立って、子どもの興味や好奇心に共感することが大切なんだと、
Mちゃんに教えられました。
子どもは欲求が満たされると満足する、黙って見守るだけでいい、
子どもの頃の気持ちを忘れないで、いつも太陽でいたいものです。


おかあさんからお寄せいただいたエピソードの全文をご紹介しました。

P5181081「子どもはスゴイ」といつも言っていますが
ほんとうにすごいですよね。
Mちゃんはニコニコしながら、こんなことをさらりと言ってのける。
Mちゃんの笑顔は天下一品で、
その笑顔だけでシアワセになれそうなほどです。
こんな経験をできてKちゃんのお母さん、よかったですね。

ちなみに、この場面は降園後のひとこまです。
お母さんが2時にお迎えにいらして、お庭で3時まで遊べるようにしているので
年次が混ざり合って遊ぶようになります。
年少のKちゃんと年長のMちゃんがブランコで隣り合わせになり
そのようすをお母さんが見ている、そんな中で生まれたエピソードなのです。

こういう いろんな人がごちゃまぜの混ぜの中で、
ほんとうの学びが生まれるのかもしれません。
子どもは親に育てられるのですが、親も子ども(わが子ばかりでなく)に育てられるのですね。
子どもという存在は、ほんとうに宝です。

kawawadayochien at 17:10 園だより 
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