2012年07月09日

【河和田幼稚園】こんなはずじゃ・・・


先日のつぼみちゃんのスピンオフドラマをお伝えします。

ゆうぎ室でおやつを食べているつぼみちゃんが気になって
廊下から覗いている年長さんに、先生が声をかけました。

先生「どこかに<七夕さま>上手に歌える子いないかしら?」
年長「なんで?」
年長「今からつぼみちゃんに<七夕さま>
                   聞かせてあげたいのよね・・・」
年長「オレ歌えるよ。」
年長「オレも。できるよ。かんたん。」
年長「2番もできるもん。」

意気揚々とゆうぎ室に入ってきた年長さんは5人。
男の子3人と女の子2人。(人数を覚えておいてくださいね
背筋をピンと伸ばし、さあ!歌うぞ!準備万端です。
ところが先生からの合図がありません。
急遽決まった出演だったため、
つぼみちゃん達がおやつを片付けている間、待たされることに・・・。

待っている間に、だんだん状況が見えてきました。
あれ・・・思ったより人数が多いな〜
あれ・・・思ったよりつぼみちゃん達が近いな〜

状況判断が緊張につながっていきます。
こういう時間ってイヤですよね。やるなら早くやって終わらせたい。

その時。事件が起こりました。突然Aくんが叫んだのです。
「おれ、やっぱりや〜めた。」
みんなが言いたくても言えなかった一言を残し、
風の様にAくんはゆうぎ室から去っていきました。一瞬にして空気が変わりました。
残された4人に動揺が広がります。

ここで先生から提案が。「仲間をもっと、呼んできたら?」
これに頷いたのはBくん。力強くクラスに向って走り出しました。
これで一件落着。・・・・となるはずでした。

ところが・・・
帰ってきません。待てど暮せどBくんが帰ってこないのです。
時間にすればたった1・2分程度のことだったと思いますが、
10分・20分にも感じました。
Bくんと仲良しのCくんは心細さが最高潮に・・・。
「先生。Bくんのこと呼びにいっていい?」
残される人数を考えればダメ!と言うべきだったでしょう。
しかし、どうしてそんなことが言えるでしょうか。
Cくんは緊張と不安な表情で先生の返事を待っています。
「いいわよ。」先生が言い終わらないうちに、Cくんはゆうぎ室を
飛び出していきました。

さあ。ここで問題です。
今残っている年長さんは何人でしょう?
5人−Aくん−Bくん−Cくん=2人

なんと女の子2人だけ。
もう先生の方を見てくれなくなりました。お互いの手や腕を触りながら、
支え合って立っているだけで精一杯です。

どうしてこうなっちゃったの・・・さっきまでやる気満々だったのに・・・
なんでこんなに心細い思いをしなくちゃならないの・・・

その時です。
飛び出していった子達が、やっと帰ってきました。
BくんCくんも帰ってきてくれましたよ。
お友達も連れてきました。
だから8人になりました。
そして8人になった年長さんは
ささのはぁさーらさらぁーのきばにゆれるぅ〜と
無事、つぼみちゃん達に歌を届けることができたのです。
七夕








ここまで書いたので、最後までお伝えいたします。
歌い終わった8人の退場の仕方がすばらしかったのです。
写真にあるようにゆうぎ室と廊下は8枚の扉で仕切られている
のですが、「ありがとう年長さん。では、おへやに帰りましょう。」
という先生の言葉を聞くやいなや、
走り出した8人はこの扉にビタ〜と張り付いたのです。

<早く出してくれ〜>
<開けてくれ〜>
<助けて〜>  というような勢いで。

「カギが閉まっているだけよ。誰も閉じ込めたりしないわ。
ほら開きましたよ。」一番左端の扉に我先にと群がり、
ぎゅうぎゅう詰めになりながら無事、廊下へと出て行きました。

かるい気持ちで飛び入り出演を引き受けた
心優しき年長男女8人の ちょっとショッパイ歌謡ショー
お客様のつぼみちゃん&つぼみちゃんのお母さま方には
はたしてどのような時間になったのでしょうか?

幼稚園は楽しいばかりじゃな〜い、こういうこともあるさ、ということです。
この年長さんたちは、この後あんがい、わいわいとおしゃべりしながら
お昼ごはんを食べたと思うのですよ。
子どもはタフなところもありますし
なにしろ8人でしたから。






kawawadayochien at 19:41 園だより | つぼみちゃんだより
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